経済学部生、数学を学び直す

黒板と数式

経済学と数学は密接に関わっている

「理系が苦手だから文系にしよう」と進路を決めた受験生にとっては不幸なことかもしれませんが、文系を選んだとしても理系の分野を知っておかなければならないシーンがあります。特に経済学部はそうかもしれません。

自分は経済学部にいるのですが、数学の素養を求められる分野だなと感じます。といっても、高校の数Ⅱ数Ⅲの応用という感じなんですけどね。特に経済学では、グラフを使うので雑にいえば傾きを求める微分もよく使います。文系と括るには乱暴なんじゃないか?と最近は思っています。

自分は数学が得意なほうではないので、授業についていくためにも一度学び直しをする必要がありそうでした。数学の学び直しをする方法を、自己流ですがまとめてみました。

ざっくりとした意味を理解するのが大事

経済学ではよく数学が使われるので、まずは数学の基礎を固める必要があります。といっても、基礎であればさほどパターンはないので、暗記をするのも手間ではないかもしれません。
でも、高校でやったような「数式や計算のやり方を暗記して、計算ができるようになる」だけでは、経済学を学ぶうえでは十分とはいえないんです。

なぜなら、経済学にとって数学は計算の手法ではなく、共通言語だから。
計算をするために数学を使うのではなくて、経済学の内容をより簡単に理解するために数学を使ってるんですね。

経済学の論文や文献を読むと分かりますが、数式やグラフで説明されることが多いんです。だから、数式を解くよりも、読み解く力のほうが必要になってきます。「なぜ微分を使うのか?」「この値はどういう意味を持つのか?」を理解できるようになるのがキモです。数学というよりは、数理に近いかもしれません。

数学というと、「どうやって計算するのか?」という点を考えがちですが、それは一旦置いておき、「何を表しているのか?」を理解するほうに力を入れるといいです。「傾きが0ってどういう意味?」「y=5ってつまり何なの?」という疑問を、ざっくりとしたイメージで解消するところから始めてみてください。

You Tubeには経済学を学びたい人向けの数学知識を補完してくれる動画がいっぱい上がっているので、動画に目を通してみるというのも一つの方法です。まずは簡単に説明してくれるコンテンツでさらっとイメージを掴んで、そこから参考書とかを使って本格的に学んだり、課題に取り組んだりするといいですね。

詰まったときには初歩の初歩に戻って理解しなおす、という方法は数学を理解するためにやっていましたが、他の分野でも活かせる勉強方法かもしれないと思ってます。